マンション大規模修繕 知恵袋

2018.02.06

マンション屋上排水ドレン凍結による漏水 2018.02.06

仙台では16年ぶりの 厳しい寒波に見舞われ、マンションでは給湯器や水道管の凍結事故が頻発しています。凍結事故は下の階への漏水に繋がりますので迅速な対応と適切な処理が求められます。

しかし、今度の寒波は設備関連にとどまらず、仙台では余り起きない屋上防水排水ドレンの凍結による漏水事故が発生しています。漏水の原因は積雪が融解して排水ドレンに流れる際、鉄部のドレン廻りから下の竪樋にかけて凍結してふさがり、温度が上がってくると溶け出した水がドレン内を逆流し、ちょっとした隙間やシールの切れ目を通じて防水層の下に流れ、スラブのひび割れや電気配管の中を流れて下の階の天井に達します。

とりあえずの対応策としては積もった雪を除雪して融雪水を防ぎ、ドレン内の氷を取り除いて水の流れを良くします。場合によっては塩ビ製の竪樋そのものが氷の膨張によって破損するケースも有り、抜本的な補修は暖かくなった頃に着手することになります。取り敢えず、除雪することによって漏水はかなり回避出来るようです。

なお、屋上防水改修工事の際塩ビ製の改修用ドレンを差し込みますが、このためドレンの径が細くなるので凍結が起こり易くなるようです。しかし、北日本や北海道などと違って仙台ではめったに起きない事故ですが、ドレン専用の電熱ヒーターを取り付けることも可能なようです。但し、ドレン内部に取り付ける場合、冬以外はゴミが詰まり易くなるので取外したほうが良いでしょう。

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【関連サイト】 屋上防水工事

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