マンション管理士の三島です。今回は「マンションの未来を変える二本柱:長期修繕計画+長期マネジメント計画」です。
「長期修繕計画」と同時に「長期マネジメント計画」をつくるという新しい発想
マンション管理の現場では、長期修繕計画の見直しや再構築はすっかり定着しています。
しかし——その一方で「長期マネジメント計画」を同時に策定している管理組合は、まだ多くありません。
実はこの“二本立て”こそが、これからのマンション経営に欠かせない視点です。
修繕だけでなく、人・組織・お金・情報をどう運営していくかを見える化することで、建物の価値と住み心地は大きく変わります。
なぜ「長期マネジメント計画」が必要なのか
- 修繕だけではマンションは守れない
長期修繕計画はあくまで「建物の物理的な維持」のための計画です。
しかし実際のマンション運営では、以下のような“非物理的な課題”が必ず発生します。
- 役員のなり手不足
- コミュニティの希薄化
- 管理費・修繕積立金の滞納
- 情報共有の不足
- 管理会社との関係性の不透明さ
- 災害時の対応力不足
これらは修繕計画だけでは解決できません。
- 「管理組合の経営力」を高める必要がある
マンションは“建物”であると同時に、“共同経営体”でもあります。
つまり、経営の視点がなければ持続可能な運営はできません。
長期マネジメント計画は、管理組合の経営力を底上げし、
「10年後も安心して住み続けられるマンション」を実現するための羅針盤になります。
長期マネジメント計画で整理する主なテーマ
組織運営
- 役員の負担軽減
- 外部専門家の活用
- 会議の効率化
- 情報共有の仕組みづくり
財務・資金管理
- 長期修繕計画との整合性
- 管理費・修繕積立金の適正化
- 滞納対策
- 将来の大規模投資への備え
コミュニティ形成
- トラブル予防
- 住民間の交流促進
- 高齢化への対応
防災・減災
- 地域特性に応じた対策
- 物資・設備・情報の整備
- 災害時の役割分担
管理会社・専門家との関係
- 委託内容の見直し
- 透明性の確保
- 適切なパートナーシップ構築
これらを体系的に整理することで、管理組合の“未来の姿”が明確になります。
長期修繕計画と同時に策定するメリット
✔ 建物と組織の両面から「持続可能性」を高められる
✔ 修繕計画の実現性が高まる(資金・人員・意思決定の裏付けができる)
✔ 管理組合の課題が早期に可視化され、対策が打てる
✔ 住民説明がしやすくなり、合意形成がスムーズになる
✔ 将来のトラブルや不安を“予防”できる
特に、仙台・宮城のように災害リスクが高い地域では、
建物の修繕だけでなく、組織としての防災力を高めることが不可欠です。
これからのマンションは「修繕」だけでなく「経営」も計画する時代へ
長期修繕計画は、マンションの“体”を守る計画。
長期マネジメント計画は、マンションの“心と頭”を整える計画。
この二つが揃って初めて、マンションは健全に長く生き続けます。
もし次回の長期修繕計画の見直しを予定しているなら、
ぜひ同時に「長期マネジメント計画」も検討してみてください。
管理組合の未来が、より明るく、より安心なものになります。
mishima
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