分譲マンション大規模修繕施工事例
ルナパレス台原大規模修繕工事
- 竣工日
- 平成27年12月
- 発注者
- ルナパレス台原管理組合
- 建物名
- ルナパレス台原 A~C棟 計 3棟
- 所在地
- 宮城県仙台市青葉区
- 構造・規模
- 木造地上3F 3棟
- 築年数
- 20年
- 総戸数
- 16戸
工事概要
- 施工期間 平成27年10月~27年12月
- 工事金額 1,350万(消費税を含む)
工事内容
- 屋根 690.0㎡(コーヒーブラウン)
- 外壁 2262.0㎡ 窯業系サイディング (Hana-65C)
- 軒天279.0 ㎡(F19-90A)
- 破風(199.0m)
- 軒樋、竪樋177.0m(白)
- バルコニーウレタン防水(243.0㎡)
- シール打ち替え(2600.0m)
工事に対して特に配慮した点
屋根は金属屋根で褪色はやや進んでいるものの剥離や発錆は殆ど無く、全体的には良好な状態を保っていました。横葺きの屋根下端には丁寧に刷毛で錆止め・仕上げ材を塗ってローラーで仕上げます。
外壁の窯業系サイディングは光沢を失い褪色がかなり進み、北面のサッシ廻りからの雨水が流れた箇所には塗膜剥がれと共にサイディング剥離が見られました。原因はサッシ枠の伝え水がサッシ廻りのサイディング内部に浸透し、冬期間には凍害となって破壊された状態でした。
対策としては、サッシ廻り下端の両サイドに樹脂製の伝え水切りを設置し、廻りをシールして防水処理としました。幸い、サイディングは貼り替えを必要とする状況ではなく、これによって耐久性を維持することが出来ました。
サイディングの板間目地(縦目地)は震災時による剥離が多数見られ、硬化・破断も進んでおり全面撤去・打替えを実施しました。サッシ廻りのシールも同様です。
ルーフバルコニー・ベランダのFRP防水層は一部トップコート剥がれが見られ、今回は洗浄の上下地を調整してウレタン塗膜防水としました。FRP防水の場合、劣化が進むとドレン廻りに隙間ができて漏水に至るケースが散見されますが、ウレタン塗膜防水の場合には耐久性も向上したと思われます。
外壁は既存色よりやや濃い目の色彩を選択頂きましたが、入居者様には落ち着いた感じで高級感も加わり好評でした。
入居者様には敷地内駐車場のお車の移動や、バルコニー内荷物の移動などでご不便をお掛けしましたが、御理解とご協力を頂きトラブルや事故もなく、ご予算の範囲内で完了する事が出来ました。有難うございました。
工事概要
◆ 横葺き屋根
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施工前
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施工完了
◆ バルコニー床
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施工前
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施工完了
施工状況写真
仮設足場の養生メッシュシートは
内部から外が見えやすい黒。
横葺き屋根の下端には錆止め・仕上げ
共入念に刷毛入れを行います。(下塗り)
エポキシけ錆止めを塗布後シリコン樹脂塗料を
2回塗布。(中塗り)
仕上げは弱溶剤系のシリコン樹脂塗料を
2回塗りで仕上げます。(3回塗り)
窯業系イディングの板間目地シールは
変性シリコンで全て打替えとします。
シール打ち替え完了(板間目地&サッシ廻り)。
手摺アルミ笠木のジョイントシール
打ち替え完了(ブリッジ工法)。
高圧洗浄で外壁・軒天の汚れ・浮いた
塗膜などを除去します。
仕上げ材(シリコン樹脂塗料)の密着性向上の
ためカチオン系シーラーを塗布(下塗り)。
シリコン音樹脂塗料中塗り・上塗り。
塗料を目地に塗り込むために力を必要とします。
上塗り完了。塗膜の厚みが付いて光沢が増します。
ルーフバルコニーの高圧洗浄。汚れや浮いた
トップコートなどを丁寧に除去。
FRP防水層に密着強化のためウレタン
塗膜防水のシーラーを塗布(下塗り)
ウレタン某巣材塗布(中塗り・上塗り)
最後にトップコート仕上げ。(平場・側溝・幅木)
ウレタン塗膜防水完了(4回塗り)
車による損傷箇所の補修。サイディングの
張替え及び水切りの交換。
サッシ廻り下端に伝え水切りを設置。
施工に際しては丁寧な告知を行い、
入居者様のご理解・ご協力が欠かせません。
管理会社様による足場解体前の検査。
工事着工の2週間前に開催する工事説明会。