駐車場舗装工事
マンション駐車場舗装改修工事を例にオーバーレイ工法についてご紹介いたします。
築32年による駐車場の傷み
築32年のマンションの駐車場の傷みが進行し、勾配不良による排水不良・ゴミ収集車・宅配便トラックによる入り口のアスファルトの剥れが見られ、全面的な舗装改修工事の実施となりました。
また、一部の車幅が狭くて扉を開けると隣の車に接触し易いことも有り、部分的に車幅を拡張した上で全体の配置を調整する事も課題でした。
施工にあたり問題となるのが代替駐車場の確保ですが、幸い近隣に県の遊休地の借用が可能になり、臨時駐車場を設置しての舗装改修工事となりました。
駐車場舗装改修工事 オーバーレイ工法
改修舗装工事の工法は既存の舗装版を撤去する工法と、撤去せずにその上にアスファルト(t=5.0cm)を載せるオーバーレイ工法が有ります。今回は15年前の施工から2回めのオーバーレイ工法となり、配水不良箇所にはW180のU字型側溝を設け、完了後グレーチング蓋(T-2)を設置しました。
縁石との5.0cmほどの段差は無くなるため、全ての区画に新たパーキングブロックを設置し、排水枡やマンホールなどは全て5.0cmの嵩上げが必要となります。
舗装はt=5.0cmの透水性舗装で雨水が浸透しやすく溜まりにくい仕様となっています。また、法面との間には既存の舗装版を撤去し、配水の流入防止のため改良土と腐葉土混ぜて入れてミニ花壇を設置。ラベンダー色のミニ花壇ブロックで整えます。
オーバーレイ工完了後、区画線の設置箇所の位置だしを行い、その後ラインマーカーで区画線を設置します。作図寸法・位置を確認した後、均一にプライマーを塗布し、溶解槽で溶解させたペイントをラインマーカーにて施工します。この時、ガラスビーズペイント上に自動的に散布されます。
最後に番号及びゼブラと表記文字(駐車禁止や来客駐車場)を設置して作業は完了します。
施工台数 80台 及び周辺部 施工面積 1587.0㎡
施工期間 臨時駐車場設置・撤去を含めて実働 12日間
マンション駐車場舗装改修工事の工程
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1.排水口設置箇所 既存舗装版の撤去
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2.U型側溝設置 W=180
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3.排水口枡のモルタル嵩上げ
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4.枠及びグレーチング再設置
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5.アスファルト混合物の搬入
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6.アスファルトフィニッシャーによる敷均し
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7.コンバインドローラー(2.5t)による初期転圧
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8.端部・狭小部 プレートによる転圧
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9.舗装工完了(t=5.0cm)
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10.ミニ花壇ブロック工完了
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11.ライン墨出し及びプラーマー処理
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12.ラインマーカーによる区画線・番号・表記文字の設置
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13.パーキングブロックの設置
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14.施工完了
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15.施工完了2
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16.施工完了3
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17.施工完了4