賃貸マンション大規模修繕施工事例

共立愛宕橋ビル大規模修繕工事

共立愛宕橋ビル大規模修繕工事イメージ

賃貸マンション大規模修繕施工事例

竣工日: 平成26年7月
発注者: P社
建物名: 共立愛宕橋ビル
所在地: 仙台市青葉区土樋
構造・規模: 鉄筋コンクリート造　地上8Ｆ　1棟
築年数: 32年
総戸数: 46戸

工事概要

施工期間　　平成26年3月24日～7月31日
工事金額　　4,000万

工事内容

仮設工事
下地補修（クラック、浮き、爆裂、欠損)
外壁塗装（バルコニー・廊下・階段）
共用廊下鉄部塗装
竪樋・隔て板塗装
受水槽塗装
受水槽フェンス改修
給湯器ボックス改修
外壁伸縮目地シール打替え

屋上塩ビシート防水改修
ルーフバルコニー塩ビシート防水改修
店舗屋上ウレタン塗膜防水改修
エントランス屋根ウレタン塗膜防水改修
8F廊下塩ビシート防水改修
塔屋屋上ウレタン塗膜防水改修
高層棟7F階段室ウレタン塗膜防水改修
外壁タイルエフロ洗浄

工事に対して特に配慮した点

ネットで首都圏のオーナー様より建物の調査・診断のお申込みを頂き、3週間後に診断報告書・提案書及び見積書を提出させて頂きました。

物件は築後32年を経過する賃貸マンションですが、過去に大規模修繕工事などの改修工事は行われておらず、全体的な劣化が顕著な状況でした。
特に、高層棟・低層棟の屋上防止層は何度か部分補修がされていますが漏水は止まらず、全体的な防水改修が必要と判断し、施主様のご了解を頂いて実施する事となりました。

防水改修の仕様は耐久性があってメンテナンスの必要ない塩ビシート防水機械固定式が基本ですが、塔屋・店舗・エントランスの屋上は架台やアンテナ基礎などがあり、ウレタン塗膜防水仕様を選択させて頂きました。
アスファルト押えコンクリート押えの防水層は凍害による劣化が激しく、平場・パラペット立上りは左官補修を行い、劣化した立上りは全て撤去としました。

平場の押えコンクリートの伸縮目地を打替え、凍害によって破壊されたモルタル層を除去し補修し、塩ビシートをディスク板で取り付ける塩ビシート機械固定工法で行います。
特徴として塩ビシートは下地からの湿気を通す為膨れが発生せず、紫外線や風雨・積雪などに対しても耐久性がある点です。

ウレタン塗膜防水の場合には膨れの問題があるため、今回の仕様では通気緩衝工法という通気のためのシートを敷き、70～90㎡に1箇所の脱気筒を取付けてからウレタンを2回塗ってトップコート仕上げとします。

過去に大規模修繕工事がされていない為、外壁吹付けタイル面・軒天などの欠損・爆裂は予想を上回る数でしたが、補修仕様のエポキシ樹脂モルタルによる充填を行い、微弾性フィーラーでひび割れの摺り込みを行なった上でシリコン樹脂塗料2回塗りで仕上げました。

築年数の経過した鉄部は錆の発生が激しい状況でしたが、幸い腐食まで至る箇所は比較的少なく、屋上・廊下廻りの手摺・鋼製建具・配管類をケレン・錆止め処理を行いウレタン樹脂塗料2回塗りで仕上げました。

今回は修繕設計から調査・診断・施工までの一貫した修繕工事となりましたが、入居者様・管理会社様ののご理解・ご協力を頂き、これと言ったトラブルや事故もなく、無事施主様の竣工検査を完了することが出来ました。