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2022.08.18

地震災害復旧工事 バルコニー雑壁 グラウト充填工法

仙台市内のマンションでは今年の3月16日の地震による雑壁の被害が目立っています。特に、地盤の弱い地区の建物被害は剪断クラックになっているケースもあり、修繕の工法としてはグラウト充填工法が一般的に行われています。通常のひび割れと異なり、ひび割れ幅が大きくて壁の面がずれている場合、一般的な下地補修工法では対応が出来ません。
この工法場合、傷んだ雑壁は全て撤去して鉄筋を露出させ、場合いよってはケミカルアンカーを打設して差し筋で補強し、無収縮モルタル(グラウト材)充填用の型枠を設置する必要が有ります。斫り作業に伴い騒音と多様の粉塵が発生しますので、室内の作業スペースには巾1.0m程度の仮間仕切りを行って養生する必要が有ります。グラウト材は流動性が高く漏れやすいため、型枠の隙間を完全に埋めるための発砲ウレタンの使用は必須です。
グラウト材は水を混ぜて攪拌しますが、充填する量が多いためポンプを使って作業を行い、雑壁の場合は2回に分けて充填して天端の排出口から出てきたらポンプを止めます。グラウト材は3~5日間ほどで硬化しますので、型枠を解体すると作業は完了します。
グラウト充填工法は震災復旧工事には欠かせない工法で、居住者様には多大なご不便をおかけしますが、通常のモルタルと比べると強度と耐久性が有り、地震によるひび割れや欠損などの損傷も少なくなると期待されます。

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