分譲マンション大規模修繕施工事例

ロイヤルパレス高砂震災復旧工事

ロイヤルパレス高砂震災復旧工事イメージ

分譲マンション大規模修繕施工事例
マンション震災復旧工事例

竣工日: 平成24年9月
発注者: ロイヤルパレス高砂管理組合
建物名: ロイヤルパレス高砂
所在地: 仙台市宮城野区福室
構造・規模: 鉄筋コンクリート造　地上10Ｆ　1棟
築年数: 14年
総戸数: 45戸（全壊評価）

工事概要

施工期間　　平成23年10月10日～平成24年9月30日（専有部リフォーム工事を含む）
工事金額　　1億3,500万（消費税を含む）

工事内容

仮設工事
廊下・バルコニー壁グラウト充填復旧
下地補修（外壁・床・階段）
外壁磁器タイル張替え及び浮き注入
廊下・バルコニーサッシカバー工法復旧
玄関扉カバー工法復旧（全戸）
各戸室内仮設間仕切り
外壁磁器タイル浮き注入・貼替え
外部排水溝・排水桝復旧
各階エクスパンションジョイント復旧
外構・廻り等復旧
エントランスモニュメント復旧

屋上防水改修（塩ビシート機械固定工法）
共用廊下床塩ビシート防水
バルコニー床塩ビシート防水
避難階段塩ビシート防水
外壁目地・サッシ廻りシール打替え
エントランス大理石・床タイル補修
磁器タイル面薬品洗浄
外壁・鉄部塗装
駐車場アスファルト舗装
エントランス・管理人室内装仕上げ
各占有部内ボード・クロス貼替え及びリフォーム

工事に対して特に配慮した点

3月11日の震災及び4月17日の余震の為、共用廊下とバルコニー側の内壁には大きな損傷を受け、仙台市の判定では「全壊」とされたマンションでしたが、当初修繕設計されたコンサルさんがキャンセルとなり、弊社へインターネットから見積もり合わせ参加のお申込みを頂きました。

これから冬を迎えるに当たり、施工に当たってはまず入居者様へのご負担を極力軽減すべく、廊下やバルコニー側の作業を行う際には徹底した養生を施し、居室内には各戸プラスチックの養生プレートと木で借り間仕切りを設置しました。
また、入居者様が不在の折でもバルコニー側からの自由な作業員が出入りを確保し、より効率的でご負担の少ない作業を心掛けました。

建物自体は「全壊評価」ですが、特に被害の大きい階は2～4階に集中しており、共用部の雑壁やサッシ・玄関扉・枠の被害に加え、専有部居室内のボード・クロスや家具類まで被害が及び、入居者様にとっては特にご負担のお大きい事例も少なくありませんでした。
特に、日中はお留守のお宅も多く、施行に当っては室内作業の為のご理解とご協力が欠かせません。

工事は入居者様の大きな支えにより無事完了する事が出来ましたが、何よりも毎週日曜の夜に集まられた修繕委員会のメンバーの皆様、そして強いリーダーシップを発揮された理事長様のご苦労があってこそと思います。
修繕委員会の皆様の積極的な参画により、弊社現場代理人との綿密なコミュニケーションが保たれ、結果的によりご要望に沿った適切な工事が行われ、またリーズナブルな修繕工事が実現したと確信します。

共用部の工事が完了してからは各戸専有部の工事となり、ボード・クロス張りに加えて室内のリフォーム工事を希望される方もあり、すべての工事は翌年の9月末になってようやく完了の運びとなりました。
今後も鉄部塗装や防水工事などの小修繕工事が予想されますが、建物定期点検を通してお付き合いをご継続頂き、今後共長くお付き合い頂けるようお願い申し上げます。

社員一同深く感謝申し上げます。