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2023.12.22

機械式駐車場パレット補修塗装のポイント

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マンションでの鉄部塗装工事の中で、鉄骨階段と並んで難しいのは機械式駐車場パレットの塗装です。築20~25年程度のマンションは亜鉛メッキ仕様のパレットが一般的で、殆どメンテナンスが無くとも20~25年は塗装の必要は有りません。しかし、機械式駐車場は屋外の場合が多い為紫外線・降雨・降雪により錆の進行が早く、塗装仕上げのパレットの場合は5~7年ごとの塗替えが必要です。

分譲マンションの場合には30年間の長期修繕計画に載っているのが原則ですが、塗装のサイクルが不適切だったり、経年劣化した後の腐食部の補修や将来のパレットの交換までは想定されていない事が多いようです。また、修繕計画の通りに塗装が実施されなかったり、適正な予算が配分されない事例も見られ、気が付いた頃には腐食が進行して穴が空いたり鉄板が薄くなり、強度不足に至っているケースが散見されます。結果的に補修費用の増大と共に利用者の減少により機械式駐車場の維持管理が困難になり、やがては解体に舵を切る管理組合様もあります。

パレットをより長く使用する為には適切な補修方法とその仕様を良く検討する必要がありますが、その修繕計画に応じてその補修費用は大きく変動します。限られた予算という現実は有ると思いますが、安価な予算での工事は耐久性に乏しく、結果的に補修回数が多くなったり腐食に至り易く費用が増大し、ロングコスト的な視点からは合理的な選択とは言い難いと思われます。

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