マンションの外階段はコンクリート金鏝仕上げとなっていますが、踏面・蹴上げ・踊場はモルタル浮きやクラックが生じ、エフロレッセンスを発生して多いに美観を損なっていました。
排水ドレンは付いているもの多量の雨水は排出しきれなく、表面はウレタン塗膜防水が施されていましたが、築後10年余りでウレタン塗膜にフクレ・亀裂が発生し、防水機能は完全に失われています。
特に寒さの厳しい冬期間には雨水がモルタル内部に進入し、凍結・融解を繰り返してコンクリート破壊にいたり、モルタル層だけでなく躯体内部にも損傷を与えています。一部には段裏や通路天井に貫通クラックが確認され、放置すると大掛かりな改修工事になる可能性も有ります。
基本的には階段と通路の防水工事が不可欠で、今回は階段のモルタルとノンスリップ磁器タイルを除去し、踏面と蹴上げ・ノンスリップが一体となった塩ビシート貼り工法仕様となりました。厚さ20.0ｍｍ～60.0ｍｍ厚のモルタル層を全て斫り取り、左官仕上げの後にモルタル層を乾燥させ、塩ビシートを貼ってシート端末のシール処理を行います。
施工前
斫り作業の状況
斫り完了
【仙台で外壁改修、塗装、防水を中心とした大規模修繕工事に特化した明和】
The following two tabs change content below.
■マンション修繕 工事アドバイザー
マンション管理組合様、賃貸マンションなどのビルオーナー様のお客様担当をさせて頂いています。大規模修繕工事の外壁調査・診断から、外壁改修・塗装・防水・金物工事などの工事もお気軽にご相談下さい。
資格：一級建築施工管理技士（監理技術者）・マンション維持修繕技術者・マンション改修施工・管理業務主任者
最新記事 by 坂野宏三 (全て見る)
- 機械式駐車場パレット補修塗装のポイント - 2023年12月22日
- マンション建て替え円滑化 多数決の緩和案提示(法務省) 2023.06.19 - 2023年6月19日
- 第2回目以上の大規模修繕工事を完了した場合、固定資産税の減額が適用 - 2022年12月28日
- 第2回目の大規模修繕工事 2022.12.15 - 2022年12月15日
- 地震災害復旧工事 サッシカバー工法 2022.10.21 - 2022年10月22日
