マンションでこの時期になると良く発生するのが結露の問題です。今回ようやく7ヵ月間をかけて震災復旧工事の竣工にこぎつけた管理組合様ですが、どうしても室内の結露が止まらないという事で調査を行いました。
築30年のこのお部屋は2F南東の角部屋で日当たりも良いのですが、雨の日などにはまったく発生しないのに12月から漏水が発生し、天井面のクロスから水が落ちています。漏水は1日中殆ど止まることはなく、水受けに置いた洗面器には水が溜まって誠にお気の毒な状況です。
2F天井はスラブにクロスの直貼りとなっており、クロスを剥がすとひび割れが2ヶ所あってここから漏水しています。3階のスラブから水が廻っていると思われますので、溜まった水がスラブ面を移動し、部屋の入隅部やスラブの照明器具穴に水が回っていると思われます。
結露の問題は室内の暖房器具の使用時間・温度・換気の頻度にもよりますが、漏水を伴うこれだけの状況では放ってもおけず、その他の原因究明が不可欠となります。とりあえず、コーキング屋さんにお願いしてシールの打替えを行います。
同行してもらったサッシメーカーさんの見解としては、まずサシ枠下端の結露止めシールの劣化が疑われ、シールの打替えで止まらなければサッシ全体のカバー工法を検討したほうが良いとの事でした。
理事さんのご協力を頂いて簡易的な漏水調査を行った所、下のお部屋は漏水がひどくなったのでサッシ枠下端の可能性が高まります。調査直後に改善は見られませんでしたが、1週間ほど様子を見た上で検討する必要が有ります。
01 居室天井からの漏水01
02 居室天井からの漏水02
03 サッシ枠下端 結露止めのシール打込み箇所
04 漏水試験
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