マンションの震災復旧工事で最近多いのがバルコニー側の補修ですが、雑壁に大きな欠損や破断性のクラックがない場合、比較的簡易な仮設足場での工事が目立っています。
本来はバルコニー全面に足場を架設して全面を養生ネットで覆いますが、この方法では各階に仮設の昇降階段を設置して各階のバルコニーの隔て板を一時撤去します。作業員は撤去された隔て板を通ってバルコニーに入り作業を行います。
この場合、入居者様のプライバシーが問題となりますが、隔て板は下部のパネルのみ撤去して枠ほかは残し、作業終了時には養生用のプラスチック板で塞ぎます。昇降階段の入り口には鍵の掛かる扉を設置し、周りは養生シートで塞いで外部からの防犯対策を施します。
何よりも入居者様の同意が必要で、管理組合様やマンションのオーナーさんへのご協力がないと工事は出来ません。なお、この場合にはバルコニー内の雑壁補修が目的で、手摺壁の外部の補修は出来ません。基本的に手摺壁外部のひび割れやけや欠損があった場合、下に居室がないため直ちに生活に支障をきたすことは少ないため、震災復旧工事の目的のみに限定して行われる方法です。外部の施工を行う場合には足場が必要のため、今後の大規模修繕工事を予定してのケースが多いようです。
隔て板下部のパネルのみ撤去
仮設昇降階段の架設
関連サイト「マンション修繕工事サイト仙台」
https://www.meiwa-renewal.jp/index.html
【仙台で外壁改修、塗装、防水、震災復旧工事を中心とした大規模修繕工事に特化した明和】
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