マンション震災復旧工事 調査・マーキング 仙台 2013.02.01

今回着工した賃貸マンションの調査・マーキングが開始され、最初に共用廊下側の外壁や手摺壁・妻側磁器タイル面から作業は始まりました。吹付け面は下地補修後に仕上げ塗装が予定されている為、マーキングは水性のスプレーマーカーを使用しますが、磁器タイル面は養生用のテープとマジックを使用し、全て打診を行いながらマーキングをして行きます。
マーキングはクラックの幅・浮き・欠損・爆裂などの種類に応じて色分けし、全ての作業が終了した後で種類ごとにナンバーをふってフロアー毎の数量表に記入して行ます。クラックの幅と欠損の大きさを識別してゆくには職人の経験と勘が重要で、的確にかつスピーディーに作業を進めます。
特に震災復旧工事の場合にはサッシ廻りの入隅部の小さなクラックが多く見られますが、叩いてみると浮いている事が多くて欠損としてカウントしてゆきます。つまり、クラックの注入では対応が出来ない為にハツリ取る必要があり、エポキシモルタル又はポリマーセメントで充填を行います。
また、磁器タイル面の震災特有のクラックは新しい為幅も狭く、日陰や暗い箇所では見落としのない様に注意を要します。雨掛かりとそうでないと所にもよりますが、一般的に漏水の可能性の少ない0.2mm未満の微細なクラックの磁器タイルは張替えの対象外とされる事が多い様です。
磁器タイル浮きは打音調査で識別し、浮いた箇所をテープなどで識別してナンバーを振って行きます。タイル浮きの場合、殆どが厚さ3.0mm程度のモルタル下地と躯体コンクリートの浮きですが、特殊なケースとしては磁器タイル面と下地モルタルの浮きが生じているケースも有ります。微妙な音の違いによって識別されますが、このケースの場合には通常の工法と異なった注入工法などで対応します。
調査・マーキングが終了次第に数量表にまとめ上げ、増減精算をした上で施主様に報告し、了承を頂いた後いよいよ下地補修作業に取り掛かります。最初はクラック0.3mm未満のフィラー刷り込みを行いますが、今回は伸縮性の有るフィーラーを使用しています。目的は、挙動によるヘアラインクラッック等に対応し、塗装仕上げ面にクラッックが生じるのを防ぐ為です。
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関連サイト「マンション修繕工事サイト仙台」
https://www.meiwa-renewal.jp/index.html
【仙台で外壁改修、塗装、防水、震災復旧工事を中心とした大規模修繕工事に特化した明和】

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坂野宏三
■マンション修繕 工事アドバイザー マンション管理組合様、賃貸マンションなどのビルオーナー様のお客様担当をさせて頂いています。大規模修繕工事の外壁調査・診断から、外壁改修・塗装・防水・金物工事などの工事もお気軽にご相談下さい。 資格:一級建築施工管理技士(監理技術者)・マンション維持修繕技術者・マンション改修施工・管理業務主任者

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