仙台市内の分譲マンション震災復旧工事は昨年でほぼ終了した感が有りますが、賃貸マンションやアパート等はまだこれからという所も多いようです。特に、外壁タイルの浮きやひび割れ補修が手付かずで、そのまま放置されているケーも見られます。
今回のアパートのオーナーさんは首都圏在住の為、中々改修工事に着手出来ずにおられましたが、弊社のHPをご覧頂いて工事のご契約を頂きました。
建物は鉄骨造りのALC外壁に磁器タイルを張った仕上げですが、鉄骨構造3階建てのアパートは震災の揺れがお大きかった様で、タイルのひび割れが多数生じて漏水に至る状況でした。特に、基礎とALCの取合いヶ所損傷が激しく、原因はALC]が大きく動いたためタイルに亀裂が生じたものです。
補修の工程は、タイルを斫り取ってALCの欠損箇所を「サンモールC」という専用の補修材で修復し、基礎とALC都の間のひび割れはUカットシールを行なってから下地を戻します。
磁器タイルタイルは弾性のあるシリコン樹脂系のボンドで貼り付け、目地モルタル詰めを行ってからエフロ流出防止のために酸洗いを行い、タイルの打継ぎ目地とサッシ屋鋼製建具廻りのシールを打替えを行います。
最後に磁器タイル全面を薬品洗浄し、各戸の玄関扉の硬質塩ビシート貼りを行なうと見違えるように綺麗に仕上がりました。1階はオーナー様の親戚宅ということも有り、お客様には大変高い評価を頂きました。
なお、ALC外壁の場合はRC造りと異なりタイル浮きの場合のエポキシ樹脂注入は出来ませんので、全て斫り取って剥がして張り戻します。
今回の作業は施工前・工程・施工完了全てをデジカメに収め、工程が解りやすいように編集の上施主様に送付させて頂きました。
玄関扉 施工前
玄関扉 硬質塩ビシート貼り完了
関連サイト 「マンション修繕工事サイト仙台」
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