マンションの大規模修繕工事は、外壁や防水だけでなく、日常生活に密接に関わる設備を見直す絶好の機会です。その中でも意外と見落とされがちなのが 「網戸の張替え」 です。
実は、大規模修繕のタイミングで網戸を新しくすることで、住まいの快適性が大きく向上します。今回は、その理由やメリット、工事中の注意点について分かりやすく解説します。
■ なぜ大規模修繕工事で網戸の張替えが最適なのか
- 足場があるから作業がしやすい
大規模修繕では外壁に足場が組まれます。
普段は手が届きにくい高層階の網戸も、足場があることで安全に作業でき、張替えや枠の調整がスムーズに行えます。
- 網戸の劣化がちょうど気になる時期
築20〜30年を超えると、網戸は以下のような症状が出やすくなります。
- 網がたるむ
- 枠が歪む
- ローラーが固くなる
- 破れや穴が増える
大規模修繕の時期と劣化のタイミングが重なるため、住戸全体で張替えを検討する良い機会になります。
- 住民の生活動線が工事で変わるため、同時に見直しやすい
工事期間中はバルコニーの使用制限があるため、網戸を外す・取り付ける作業がしやすく、住民の負担も最小限にできます。
■ 張り替えるとどれくらい快適になるのか
- 通風性が改善し、室内の空気が軽くなる
古い網戸は目詰まりして風が通りにくくなっています。
新しい網に替えるだけで、風の抜けが驚くほど変わります。
- 見た目がスッキリし、窓まわりが明るくなる
網戸が新しくなると、窓の透明感が増し、部屋全体が明るく感じられます。
■ おすすめ張替え網 ポリブロピレン(PB)
・標準タイプ(18メッシュ)1.15㎜×1.15㎜
■ 工事中の注意点と住民への案内ポイント
管理組合・施工会社としては、以下の点を事前に周知しておくとトラブルを防げます。
- バルコニー使用禁止期間中に網戸の取り外しが必要になる場合がある
- 網戸の張替えは「個人負担」か「共用部扱い」かを明確にする
- 住戸ごとに網戸のサイズが異なるため、事前採寸が必要
- 張替え希望者の取りまとめを行うと、住民の負担が減る
特に、**「希望者を一括で取りまとめる方式」**は住民満足度が高く、工事会社側も効率的に作業できます。
■ まとめ:大規模修繕は“網戸のリフレッシュ”の絶好のチャンス
網戸は毎日使うものですが、劣化に気づきにくい設備のひとつです。
大規模修繕工事のタイミングで張替えを行うことで、
- 住まいの快適性が向上
- 虫対策がアップ
- 作業効率が良く、住民の負担も少ない
というメリットがあります。
管理組合としても、住民サービスの一環として案内しやすいテーマです。
これから大規模修繕を迎えるマンションでは、ぜひ網戸の張替えも検討してみてください。
張替え前の網戸(網戸中央部に穴が開いています)

張替え後の網戸(部屋の内側までくっきりと見えます)
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