仙台ではようやく寒波が通り過ぎ、ようやく例年並の好天がやってきました。
今回は管理組合様より一世帯だけのバルコニー床防水改修の見積り依頼を頂き、一般的なウレタン塗膜防水と、パライージー工法(大関化学工業)の見積り書を提出させて頂きました。
通常の大規模修繕工事でこの種の工事を行う場合には仮設足場を使うので問題は有りませんが、一世帯のみとなると工程数が多く、作業性は悪くしかも割高な工事となりがちです。
一般的なウレタン塗膜防水の場合には、①床の洗浄 ②下地補修 ③プライマー塗布 ④1回目 ウレタン塗布 ④2回目 ウレタン塗布 ④トップコート塗布 (施工完了)といった工程になります。
しかも、ウレタンは厚さ1.5~2.0mmを保たせる為鏝塗りとなり、乾燥時間がかかる為に日数が必要で、下地補修は別にしても3~4日ほどの工期が必要です。
今回は工期及びご予算の観点から、ご提案工事の「パライージー工法」を管理組合様に採用して頂き、南面・西面 合計15.8㎡ 排水溝・巾木 13.8mの工事となりました。
工程は、①床の洗浄 ②プライマー塗布 ③1回目 パライージー塗布 ④2回目 パライージー塗布(施工完了)で、所要日数2日間で終了しました。(部屋は空き部屋)
この工法の特徴は刷毛・ローラーを使った塗膜防水工法の一つで、「仕上げ一体型防水材」とも呼ばれています。耐久性の点ではウレタン塗膜防水が勝りますが、一般的な塗り床工法と比べると防水性・美観性・耐久性に優れ、乾きが早い為工期が短く、低コストでの防水改修工事を行う場合には有効です。
なお、仕上げ面には細粒骨材が入っていますので、雨や雪などでも滑りにくい防滑仕様となっおり、弊社ではアパート・賃貸マンションなどのバルコニー床・RC外階段・犬走りの防水に施工しています。
①施工前
②プライマー塗布
③1回目パライージー塗布
④2回目パライージー塗布
⑤施工完了
【仙台で外壁改修、塗装、防水を中心とした大規模修繕工事に特化した明和】


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