マンション バルコニー床の漏水 防水改修工事 2010.01.30

最近は寒い日が続きますが、この時期にたまに起きるのがバルコニーの軒天からの漏水です。
雨の多い時期ならよく有りますが、この時期にたまにあるのがバルコニーサッシ廻りからの結露水、エアコン室外機からの排水が原因になっている漏水です。
今回の場合、バルコニー側溝付近のひび割れが軒天まで貫通しており、漏水となって下の階の軒天から手摺に流れていました。この時期は特に寒さも厳しく、下の物干し竿にはツララが発生している状況で、お住まいの方にはお気の毒としか言いようがありません。
この問題はは竣工直後から発生している現象で、何度も某デベロッパーにクレームを入れたものの、担当者が頻繁に代わって迅速な対応は行われず、とりあえず応急処置として軒天のひび割れヶ所にテープが貼られていました。
基本的にはデベロッッパー又は施工したゼネコンの瑕疵に値すると思われますが、アフターケアーは実にお粗末と言ってよいでしょう。しかも竣工後10年を経過しており、瑕疵の保証期間を過ぎている事から補修費用は管理組合様の負担となる可能性が有ります。
基本的に防水改修工事は上から施工しなければ水は止まりません。また、今後微細なひび割れが拡大して漏水が広がる可能性も有ります。
補修方法としては今回モルタル浮きは見られない為、床のひび割れをUカットシーリングで下地を補修し、平場・排水口・巾木を全面ウレタン塗膜防水(防滑仕様)とする内容で提案させて頂ました。なお、現在入居者の方がお住まいの為、養生期間の必要なエポキシ樹脂注入工法は難しく、1日で完了するUカットシーリング工法としました。ただ、唯一の問題はUカットの際には多量の粉塵が発生する事で、隣家へ飛ばないような養生が必要です。
また、ウレタン塗膜防水工法は鏝塗りでウレタン塗膜(ウレタン+トップコート塗布)を厚く塗る為乾きが遅く、下地補修を除いても2~3日間の工期が必要です。ローラー・刷毛塗り塗膜防水工法のパライージー工法の場合は乾きが早く、1~2日間で施工が可能です。
バルコニー床面のひび割れ
バルコニー床 2010.01
軒天部ひび割れ部からの漏水
軒天 2010.01
【仙台で外壁改修、塗装、防水を中心とした大規模修繕工事に特化した明和】

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坂野宏三
■マンション修繕 工事アドバイザー マンション管理組合様、賃貸マンションなどのビルオーナー様のお客様担当をさせて頂いています。大規模修繕工事の外壁調査・診断から、外壁改修・塗装・防水・金物工事などの工事もお気軽にご相談下さい。 資格:一級建築施工管理技士(監理技術者)・マンション維持修繕技術者・マンション改修施工・管理業務主任者

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