今回の大震災で被害を受けたマンションの開放廊下の補修が始まり、下地補修工事より着工しました。
開放廊下の被害は主に玄関扉とサッシ窓枠廻りに集中しており、壁の弱点箇所となってひび割れや欠損を生じています。その被害の程度はマンションによって様々ですが、大きく破壊されていないケースでは従来の工法で補修は可能です。
今回のケースでは玄関扉及び枠にも損傷が及び、基本的に両方を交換することを前提とした緊急補修工事です。本来は玄関扉枠を残したカバー工法(枠を残してその上から新し枠を被せる工法。扉は小さくなるので新規扉を制作して取り付ける必要があります。)予定でしたが、枠の撤去も必要になって全面改修の方向と思われます。
補修の工程は、欠損部の斫り⇒モルタル充填(中詰め+仕上げ塗り)⇒シール処理⇒補修部パターン戻し⇒下塗り⇒上塗りの手順となります。補修ヶ所にはなるべく跡を残さないために砂骨ローラーで粗くパターンをつけ、その後に既存の壁と同様なヘッド押え(パターンの山を平らにする)を行い、その後仕上げに取り掛かります。
ただ、この状況では塗料メーカーの調色工場がつぶれて調達できず、弊社にある在庫の塗料を自社で調色して何とか塗装作業のめどが立ちました。
01 施工前

02 斫り作業

03 プライマー塗布

04 モルタル充填

05 充填完了

06 シールプライマー塗布

07 シール充填

08 ヘラ押さえ

09 補修完了

10 塗装完了

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