マンション大規模修繕工事ではシールの打替え工事は必須の項目ですが、大まかに分けると外壁打継目地やタイル目地のシール打替えと、内壁側のバルコニーサッシ廻りや開放廊下の玄関扉枠・鋼製扉・パイプシャフト・各種ボックスなどのシール打替えが有ります。
特に、雨掛りヶ所(直接雨が掛るヵ所)の外壁面のサッシや紫外線の当たり易いバルコニーサッシ廻りは劣化し易く、硬化やひび割れ・古くなると破断などの症状が現れます。
シールの耐用年数は10年程度とも言われていますが、築12年目の大規模修繕工事ではちょうどその時期に該当します。長期的な修繕計画の観点から比較的日の当たらない解放廊下側のシールも同時に打替えされることも多く、全体的には相当なメーター数になります。
作業は既存のシールに両側からカッターを入れ、プライヤーなどで引っ張って撤去します。ただ、築後35年ほど過ぎるような建物になると油性コーキングが使われているため、堅く硬化しているので機械を使わないと撤去は困難になります。
両側に養生テープを貼ってプライマーを塗布しますが、先にタイル面の洗浄作業を先行させてしまうとテープが剝れてしまうので注意します。
磁器タイル面の場合にはシールの上に塗装しませんが、吹付けタイル(塗装面の事)面の打継ぎ目地はシールした後塗装します。その為シールの上に塗料がのる変成シリコンを選択します。
ホームセンターなどでよく見かけるシリコンシーリングの価格は安いですが、塗装はのりませんので塗装をかける場合には不向きです。また、打たれたシールをきれいに剥がす事が難しいので、手間がかかるばかりでなくきれいな塗装仕上げが出来ないので業者泣かせなのです。
01 施工前
02 既存シール撤去カッター入れ
02 既存シール撤去
03 プライマー塗布
04 シール打ち込み
05 ヘラ押さえ
06 養生テープを剥がして施工完了
関連サイト 「マンション修繕工事サイト仙台」
【仙台で外壁改修、塗装、防水を中心とした大規模修繕工事に特化した明和】
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