震災による被害で多いのがマンション敷地内のアスファルト舗装面の陥没です。駐輪場や駐車場、建物や階段廻り、遊具スペース広場などに多く見られます。
通常、5.0cm~10.0cm程度の陥没は自然に発する事もありますが、震災の場合には15.0cm程は珍しくなく、最大のマンションでは35.0cm程の陥没が見られました。
震災による陥没の場合には下が空洞になっている可能性もあり、かろうじてアスファルト層(t=5.0c)の厚さで持っている場合も見受けられます。従って、この場合には路盤を掘り下げて調査を行い、抜本的な対策を施す必要があります。当然、時間と費用がかさみます。
しかし、仙台ではまだ余震が収まったとはいえず、とりあえず応急的な補修に留めて安全な生活環境を整え、一般的な路盤の補修やオーバーレイ工法による補修が多く行われているようです。ただ、再び大きな地震が発生した場合には対応は出来ません。
今回は公共の復旧工事で忙しい業者さんにお願いし、仕事の合間をみて2日間で駐輪場・駐車場・階段下・遊具スペース広場の復旧工事をお願いしました。
ただ、問題は何れもスペースが狭くて大きな重機は使えず、ハンマーやツルハシ、今となってはあまり見られないネコ(一輪車)を使用しての地味な工事です。8人の職人さんを動員してもらった結果、6台の車の移動をお願いして当初の予定どうり2日間で施工は完了しました。
01 施工前 震災による陥没
02 既設舗装版 切断状況
03 既設舗装版 撤去状況
04 不陸調整状況
05 転圧状況
06 転圧状況
07 路盤完了
08 既設舗装版 厚さ確認
09 同上 拡大
10 路盤出来形確認
11 舗設 状況
12 転圧 状況
13 施工完了
14 施工完了
15 階段下陥没 施工完了
16 駐車場陥没 施工完了(オーバーレイ工法)
17 遊具スペース陥没 施工完了
関連サイト 「マンション修繕工事サイト仙台」
【仙台で外壁改修、塗装、防水を中心とした大規模修繕工事に特化した明和】


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