震災復旧工事で必ず出てくる工事に玄関扉の調整が有ります。東日本大震災の際に玄関スチール扉枠が変形し、扉があかなくなったり枠に擦れて開閉不良になるケースが当てはまりますが、築後20年位になると良く見られる症状です。
最も多い扉の開閉不良の調整の方法は一旦扉を挙げて撤去し、丁番にM10のワッシャーを挿入して扉自体を持ち上げ、扉の下端の当たりを解消してやります。ワッシャーの枚数は扉の傾きにもよりますが、上下共1~3枚くらい使用します。また、沓摺(玄関枠下端のスチールの板)が変形している場合には木片を当ててハンマーでたたき込み、フラットな状態に戻します。なお、丁番が扉の重さで伸びてしまった場合、変形を元に戻す専用工具を使う場合も有ります。
丁番にオイルを差し込んで滑りを良くし、扉の開閉スピードを調整する為の螺子を回し、適切な開閉スピードになるように設定します。このドアクローザーは中にオイルが入っていますが、耐用年数を過ぎるとスピードの調整が効かなくなり交換が必要です。ドアクローザーは1ステップで閉まるタイプと2ステップで閉まる2種類が有ります。
なお、ドアクローザーは一般的に専有部に当たる為、交換に際しては個人負担となります。費用はドアクローザーの種類にもよりますが、¥15.000~¥25.000位でしょう。
01 扉取り外し
02 座金取付け
03 座金取付け
04 丁番調整
05 ドアクローザー調整
06 施工完了
関連サイト「マンション修繕工事サイト仙台」
https://www.meiwa-renewal.jp/index.html
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