震災復旧工事が着工してから1ヶ月半ほど経過し、ようやく外壁タイルの調査・マーキングがほぼ完了して検査となりました。検査は修繕設計をされたコンサルさんの先生に現地確認をお願いします。
今回はまだ南面バルコニー側の調査が残っている為最終の数量では有りませんが、この検査が東西南北の4面が完了した段階で最終の結果が出ます。施工にあたっては、全面最終の増減の結果が出てからの施工着手となると工程上の遅れが生じるため、面事に管理組合様の承認が得られ次第着手し、最初に調査の済んだ共用廊下の壁・天井等の補修作業は先行して進めます。
今回はひび割れ幅0.2mm以上及び欠損したタイル、及びタイル浮きが対象となります。その他、吹き付けタイル(塗装面のこと)のひび割れ・欠損・浮きも同様です。
見積段階の設計数量と最終の実測数量は異なる事が多く、特にタイルの浮き面積やひび割れ・欠損によるタイルの張り替え枚数は変動幅が大きくなります。実際、1枚づつ打診検査を実施しなければ分かりません。
通常の大規模修繕工事のケースと異なり、特に震災復旧工事の場合にはタイルと躯体の間に塗られた薄塗りモルタル(2~3mm程度)の損傷(ひび割れ)により、予想外の浮きが発生していることが良くあります。
従って、タイルの張り替え枚数が設計数量の1.5倍や2倍位に増える事ケースも有ります。その為、管理組合様には事前に十分なご理解を頂く必要があります。
関連サイト「マンション修繕工事サイト仙台」
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