弊社のHPをご覧になった修繕員会の方から見積もりの依頼を頂き、数社の入札を経てご指名を頂いきこの度着工の運びとなりました。この管理組合様の場合、共用廊下の雑壁の破断性クラックに伴う部分的な震災復旧工事は完了し、今回は長期修繕計画に基づく大規模修繕工事です。
工事は準備段階の事務所やトイレ・倉庫などの搬入から始まり、その後本格的な仮設足場の工事の着手となります。この仮設足場に枠組み足場(本足場)とくさび型足場(ピケ足場)の2種類があり、現在ではより施工性が良くそして経済的なくさび型足場が主流となっています。作業が早く工期が短所されのもメリットの一つですが、唯一の難点はくさび型の連結部はハンマーで叩きこんで固定するため、どうしてもカンカンという音が発生する事です。
入居者様にとっては余り関係無さそうに思えますが、何よりも大事なのは入居者様の安全確保で、落下物に対する開口部の養生(コンパネなどで覆う)や安全通路の確保・表示の徹底、誘導員による適切な誘導等が重要視されます。
また、入居者様への負担を出来るだけ軽減する工夫も必要で、最近では養生用のメッシュシートも室内側からの透視性が良く閉塞感の少ない黒が使われます。また、次に重要な防犯対策では仮設昇降階段に扉を設けて作業終了後には施錠を行い、夜間には侵入者を防止するためのセンサーライトの設置なども行います。
仮設足場工事で問題となりやすい点にバルコニーのBS/CSアンテナの移設の件があります。事前の工事説明会ではご説明して案内を配布ますが、アンテナが足場の中になると映りが悪くなる事があり、アンテナをメッシュシートの外部に移設する必要があります。一般的には個人の所有物であるため、移設に伴う費用は入居者様になるため事前の周知が必要です。(共同アンテナがある場合には接続の変更だけで済みます)
バルコニー内での作業が始まると荷物を撤去・移動して頂きますが、ご要望のお多いのがバルコニーの荷物の移動先の確保です。基本的には室内の取り込んで頂くようお願いしますが、タイヤやポリタンク・物置など、どうしても指導先の確保が必要なケースも出てきます。今回は、敷地の空きスペースに仮設材で簡易的な倉庫を設け、入居者様の利便性向上のため設置しました。
関連サイト 「マンション修繕工事サイト仙台」
【仙台で外壁改修、塗装、防水を中心とした大規模修繕工事に特化した明和】
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