マンション修繕工事の品質管理とは 2021.08.04

マンション大規模修繕工事においての品質管理は特に重要視されていますがそれはなぜでしょうか?「品質管理」は工事における施工管理の一つですが、「工程管理」「安全管理」と並んで重要な意味を持ちます。「品質」とは、物やサービスが使用目的通りの規格を満たしている状況を示すもので、工事における「品質管理」とは、適切な部材を正しい方法で設計者の意図に沿うよう使用し、当初の計画通りに施工が行われるよう管理する事を言います。

そして、「品質管理」を行うのは、施工を担当する施工会社のよる品質管理と,外部の専門家 (いわゆる設計コンサルタント)に分かれますが、実際の業務を行うのは施工会社であり、設計者であるコンサルタントが行うのはあくまで、設計通りに施工が行われるかをチェックする「工事監理」業務です。通常、工事の品質管理は、施工する工事会社に委ねられますが、確かに第3者である建築士などが品質をチェックすることにより2重効果が期待できます。いわゆるマンション大規模修繕工事では一般的な「設計監理方式」と呼ばれているシステムです。

ただし、最近問題になっているのが設計事務所やコンサルタントが工事会社との癒着で、中間マージンを伴って本来のチェック機能が低下するとともに、工事品質自体が低下するというケースです。たとえ大手の施工業者といえこの問題は内在し、結果的に信頼した管理組合様の期待を裏切る事態となると問題です。

工事が着工してしまうとその後は施工会社に依存する要素が強いため、専門家の視点がない管理組合様サイドでは設計コンサルタントにを通した情報しかなく、適正なコンサルタント業務が機能しないと管理組合様にとっては不利益になりかねません。残念ながら、何かの機会でマンションの他社施工物件を見る機会が時々ありますが、まれに下地補修・塗装・防水での施工不良、または未施工箇所などが散見されるのが実情です。

工事に関しては施工業者と管理組合様とのお約束により品質保証やアフター点検サービスの実施などがありますが、設計コンサルタント(又は管理会社)の場合工事完了とともに契約は終了し基本的には責任が回避されます。そのため、施工業者の負うべき責任の重要性を認識し、弊社では、大規模修繕工事完了後には物件に即した修繕計画や改修仕様のご提案などとともに、その後の修繕工事は施工業者の責務であるという自覚をもって対応させて頂いています。

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関連サイト  【マンション大規模工事サイト仙台】

 

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坂野宏三
■マンション修繕 工事アドバイザー マンション管理組合様、賃貸マンションなどのビルオーナー様のお客様担当をさせて頂いています。大規模修繕工事の外壁調査・診断から、外壁改修・塗装・防水・金物工事などの工事もお気軽にご相談下さい。 資格:一級建築施工管理技士(監理技術者)・マンション維持修繕技術者・マンション改修施工・管理業務主任者

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