最近のマンションの開放廊下は塩ビ防滑シート貼りが主流ですが、施行後に膨れが発生する事が有ります。
原因の多くはシート端部の剥がれや端シールの剥離により、雨水やエアコン室外機の水が侵入して膨れが生じます。基本的にはシート端部はエポキシ又はシリコンシール処理が必須ですが、塩ビ防滑シート貼り初期のマンションではシール処理がされていない事も有ります。
今回は1Fの不良箇所のみの張替えでしたが、既存シートを機械で剥がして素地を清掃し接着剤を塗布します。この際多少の音と振動が発生します。
接着剤を塗布した後はローラーで抑えてシート全面を密着させ、最後にシリコンシール(5×5)で端部を処理して完了します。
この工法の大きな特徴は施工時間が短い事に有り、施工中にも歩行は可能で約半日てシート貼りは完了します。以前は速乾性のスプレー塗装も行われていましたが、乾くまで歩けない事と塗り重ねが必要なため、入居者様への負担が大きい事から現在ではあまり行われていません。
また、塩ビ防滑シート工法の場合にはあまり臭いが気になりませんが、塗替え工法の場有りにはしばらく溶剤系の臭いが残ります。
なお、一般的に大規模修繕工事の際には排水口・巾木はウレタン塗膜防水を施します。
既存シートの剥離作業
塩ビ防滑シート貼り作業
シート端部 シリコンシール処理
施工完了
【仙台で外壁改修、塗装、防水を中心とした大規模修繕工事に特化した明和】
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■マンション修繕 工事アドバイザー
マンション管理組合様、賃貸マンションなどのビルオーナー様のお客様担当をさせて頂いています。大規模修繕工事の外壁調査・診断から、外壁改修・塗装・防水・金物工事などの工事もお気軽にご相談下さい。
資格:一級建築施工管理技士(監理技術者)・マンション維持修繕技術者・マンション改修施工・管理業務主任者

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