最近の天候は最高気温が10℃近くまで上昇したかと思うと、翌日は4℃と下がって雪が降ったりしています。3月になると太平洋岸に低気圧が接近して仙台では降雪となり、次第に春に近づいている兆しでも有ります。
マンションの大規模修繕工事の最初は、工事事務所や仮設トイレ・ゴミカゴの設置、エントランス内部に入居者様向けの掲示板の張りだしなどが行われます。その後、建物全体に仮設足場を組んでメッシュシートで覆い、次に外壁やバルコニー・開放廊下の床などの調査に入ります。
最近のマンション大規模修繕工事ではいわゆるピケ足場(くさび緊結式ビル工事用足場)が導入され、地上10階(約30.0m)位の建物まではピケ足場が主流となってきています。この足場は、一定間隔に緊結部を備えた鋼管を建地(支柱)とし、緊結部付きの水平材、斜材等を建地の緊結部にくさびで緊結し、床付き布枠を作業床とした足場で、部材がユニット化されておりハンマー1本で組立が出来る。
最大のメリットは施工スピードが速くて工期が短縮されコストダウンに繋がりますが、反面広い足場板(布板)は設置できず、また30.0m、を超える建物には適していません。(高さ31m以下のビル工事等の建設工事)また、架設の際にはハンマーの打撃音が発生しますので、予め入居者様や近隣の皆様に対するご案内が不可欠です。
施工の際には仮設足場を固定する為の足場繋ぎが必要で、磁器タイル面の手摺壁にハンマードリルで穴を空け、内ネジタイプのメタルアンカーを打設してボルトで繋いで行きます。穴の空いた磁器タイルは施工完了後の解体時に斫り取り、新規磁器タイルを貼り替えて目地も付け直します。
最も重要な点は通行を妨げる事なく歩行者の安全を確保する事で、仮設工事の期間中には誘導員を配置して十二分な安全対策を行います。また、足場板の幅は40.0cm以上を確保し、高さ2.0m以上の足場には高さ75.0cm以上の手摺を設けます。
仮設足場架設の状況
架設の為に駐輪場の屋根も一時撤去します。
関連サイト 「マンション修繕工事サイト仙台」
【仙台で外壁改修、塗装、防水を中心とした大規模修繕工事に特化した明和】
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