3月1日に着工した震災復旧工事が完了し、本日、最終確認検査を行なって引渡しとなりました。この管理組合様は、当初別のゼネコンさんに工事を依頼し、足場を仮設後に調査・マーキングを行いましたが、打診検査の結果、当初の見込み数量を大幅に超過する補修数量が有る事が判明し、急遽工事を中断して協議の結果、契約を破棄して別の業者を選定するという事になりました。
大きな要因は、事前調査の磁器タイルの浮きの予想数量と足場架設後の実測調査の数量が大幅に異なり、実行予算を遥かに上回るとの報告が有った為、管理組合様の施工業者さんへの信頼感が大きく損なわれた事にあります。
こういうケースは余り聞いた事が有りませんが、着手した業者さんの事前調査に問題が有った事と、管理組合様に対する迅速かつ詳細な経過報告がなされなかった点に原因が有ると思われます。
その結果、コンサルさんを新たに選定して業者を4社指名し、入札の結果弊社が指名を頂く事となりました。管理組合様としては契約解除に伴う費用の負担と共に、工事が1年近く遅れてしまう結果となり、入居者様を始め理事会様にとって大きな負担となりました。
工事に着手して足場架設後の全体の打診調査の結果、当初貼替えが必要と判断された磁器タイルは陶片浮き(タイルと貼り付けモルタル間の浮き)は見られず、全て通常のエポキシ樹脂ピン注入工法(全面注入)で対応が可能と判断され、タイルの貼り替えと比べて1/3以下のコストで補修が可能と判明しました。
今回は当初コンサルさんが作成した仕様書や内訳書がなく、原因は施工業者さん独自の判断で磁器タイル浮きを全面貼替えが必要と判断した点にありました。
施工中は理事会様や入居者様のご理解・ご協力を頂き、トラブルや事故もなく予定通り5ヶ月の工期で完了する事が出来ました。限られた予算の中で下地補修工事の増額の承認を頂きながら、当初のご予算に近い額で完工させて頂くい事が出来き深く感謝申し上げます。
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