マンションの震災復旧工事は昨年の中旬頃に一息ついた様子で、市内で見かける足場の掛かった施工中の物件数は少なくなりました。震災後は足場・注入(下地補修業者)・タイル等の業者さんが不足し、工期が通常の1.5~2倍以上掛かる事も珍しく有りませんでした。
しかし、殆どの分譲マンション(管理組合物件)の震災復旧工事は一巡した様で、現在ではむしろ賃貸マンションのオーナーさんからお声が掛かるケースが増えてきました。仙台の場合、借上げ仮設住宅の期間が1年間延長さらた事も有り、市内の利便性の良い賃貸マンションは殆ど満室状態が続いています。
その為、オーナーさんとしては今が震災復旧工事のチャンスがやって来たわけで、普段は入退室に伴う内部のクロス貼りで精一杯だったのが外部の改修に目が向けられれいる状況です。
今回着工したマンションは分譲マンションですが、当初は元施工のゼネコンさんに調査・診断をお願いし、施工もスタートするばかりとなっていました。しかし、ゼネコンさんの倒産という事態となり、急遽、弊社にお話を頂いてご成約を頂く結果となりました。
入居者様としては計画が長引いた事によりもう待てないという理由もあり、ご成約直後に着工となりました。今回は共用廊下・階段室・バルコニーの外壁・手摺壁(内部のみ)の工事範囲の為、仮設昇降階段を3面に仮設してバルコニー内に入り、隔て板の下のみ外して仮設の隔て板を取付けて作業を進めます。
仮設の隔て板を設置すると作業する側の負担は増えますが、何より、入居者様のプライバシー確保が優先されるため、無くてはならない工事項目と言えます。実際、入居様には大変ご好評を頂きました。
施工に際して苦労した点は風の対策で、メッシュ養生をしていないので風の強い日は飛散の問題があって施工に適しません。従って、風の強い日には北・西面の作業を中止して南面の下層階を施工をするなどの工夫が必要です。
関連サイト 「マンション修繕工事サイト仙台」
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