ガラスブロックの漏水補修 2021.01.07

前回の散水試験で漏水の原因がガラスブロックのスチール枠下端と開口部の詰めモルタルと特定され、それ以外にも赤外線カメラにより外壁タイル全般の微細なひび割れ箇所やタイル目地も原因と考えられます。また、水切り廻り及び防水層立上りも漏水の原因となり易いと判断しました。

対策として外壁及びガラスブロック面全体にアクリルシリコン系クリアーのタイル面改修防水仕上げを行いましたが、既存のガラスブロックのシリコンシールは密着不良を起こす為、変性シリコンに打ち換える必要が有ります。塗装仕様はシーラー+中塗り2回+トップ2回の計5回塗り仕上げの為3日間を要し、付随してガラスブロック水切り下のモルタル幅木もウレタン塗膜防水としました。

この工法は一般的なタイル目地のクリアー撥水材と異なり膜厚と耐久性が有り、外壁面からの雨水の侵入を防ぎガラスブロック面の美観を損なう事なく防水性を付与してくれます。

施工後の散水試験ではガラスブロック下端及び室内壁への漏水は止まり、この後スタイロフォーム・ボード・クロスなどの内装復旧を行う事で居住者様のご確認を頂きました。

【製品名】 セブンS  メーカー ㈱セブンケミカル

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施工前 一見すると漏水が有る様には見えません。

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ガラスブロック下端枠の詰めモルタルから漏水しています。

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赤外線カメラでの漏水状況。

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ガラスブロック廻りのシリコンシールは変性シリコンに打替えます。

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アクリルシリコン系のクリアー保護塗材を塗布(5回塗り)。

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中塗り直後の状況

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水切り廻り及び防水層立上りをウレタン塗膜防水処理。

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施工完了後の散水試験。

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ガラスブロック下端からの漏水は止まっています。

【関連サイト】 屋上防水工事 大規模修繕工事サイト仙台

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坂野宏三
■マンション修繕 工事アドバイザー マンション管理組合様、賃貸マンションなどのビルオーナー様のお客様担当をさせて頂いています。大規模修繕工事の外壁調査・診断から、外壁改修・塗装・防水・金物工事などの工事もお気軽にご相談下さい。 資格:一級建築施工管理技士(監理技術者)・マンション維持修繕技術者・マンション改修施工・管理業務主任者

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